ネットワーク使用量標準データ
文書の目的
顧客社内部網環境でSHIELD Gateを導入する際に発生するネットワークトラフィックおよびシステムリソース使用量に関する標準データを提供します。
本資料は、顧客企業のインフラ容量の算定、導入検討、他のソリューションとの比較などの目的で活用できます。
1. 測定概要
1.1 測定環境
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 測定環境 | クラウド仮想化環境 (8コア, 32GB RAM) |
| 同時ユーザー数 | 10人 |
| 測定サイト | NAVERマップ、NAVERスポーツ、一般ウェブサイト、動画サイト |
| 測定項目 | ネットワーク送受信トラフィック、CPU使用量、メモリ使用量 |
1.2 測定シナリオ
実際のユーザー行動を反映して、次の3つの代表的なシナリオで測定しました。
| シナリオ | 使用行為 | トラフィック特性 |
|---|---|---|
| シナリオ 1: 一般的なウェブサーフィン | ニュース、ポータル、一般ウェブサイトの探索(スクロール、ページ移動) | 静的コンテンツ中心 |
| シナリオ 2: 地図サイト | 地図のスクロール、ズームイン/ズームアウト、場所検索 | 動的コンテンツ + タイル画像 |
| シナリオ 3: 動画再生 | HD映像ストリーミング | 連続ストリーミングトラフィック |
1.3 測定結果活用時の注意事項
⚠️ このデータは標準測定環境基準値であり、実際の顧客環境では次の要因により差異が生じる可能性があります。
- ユーザー別の使用パターン(ページ滞在時間、動画視聴比率など)
- 接続サイトのコンテンツの種類 (静的ページ vs 動的ページ)
- 動画再生時の画質設定 (HD/FHD/UHD など)
- ネットワーク環境 (帯域幅、遅延時間)
- フレームレート設定 (12fps / 24fps / Auto)
2. シナリオ別ネットワーク使用量 (10名同時接続基準)
2.1 シナリオ 1: 一般的なウェブサーフィン
| 測定項目 | 測定値 |
|---|---|
| ネットワーク平均 | 75.18 Mbps |
| 受信 (RX, ユーザーPC方向) | 80.23 Mbps |
| 送信 (TX, RBIサーバー方向) | 70.12 Mbps |
| PodのCPU使用量 | 0.99 cores |
| Node CPU 使用量 | 3.09 cores |
💡 一般的なウェブサーフィンでは、ページの読み込み時にトラフィックが集中し、ページに滞在中はほとんどトラフィックが発生しません。
2.2 シナリオ 2: 地図サイト (NAVER地図)
| 測定項目 | 測定値 |
|---|---|
| ネットワーク平均 | 32.70 Mbps |
| 受信 (RX) | 35.11 Mbps |
| 送信 (TX) | 30.29 Mbps |
| PodのCPU使用量 | 1.22 cores |
| Node CPU 使用量 | 4.15 cores |
💡 地図サイトはスクロールやズーム時にタイル画像のロードが発生しますが、動画に比べて平均トラフィックは低いです。ただし、ユーザーインタラクションの頻度が高いため、CPU使用量は一般的なウェブサーフィンよりも高くなります。
2.3 シナリオ 3: 動画再生
| 測定項目 | 測定値 |
|---|---|
| ネットワーク平均 | 50.05 Mbps |
| 受信 (RX) | 60.80 Mbps |
| 送信 (TX) | 39.30 Mbps |
| PodのCPU使用量 | 2.12 cores |
| Node CPU 使用量 | 6.03 cores |
💡 動画再生は連続的な画面更新が発生するため、トラフィックとCPU使用量の両方が最も高く測定されます。動画の画質(SD/HD/FHD)によって追加の変動がある場合があります。
3. 一人当たり換算数値(インフラ容量算定用)
上記のシナリオの測定値をユーザー1人基準に換算した値です。同時接続者数に応じたネットワーク帯域幅の算定時に活用できます。
3.1 シナリオ別1人当たり使用量
| シナリオ | ネットワーク平均 (1人当たり) | 受信 (RX) | 送信 (TX) | Pod CPU (1人当たり) |
|---|---|---|---|---|
| 一般的なウェブサーフィン | 約 7.5 Mbps | 約 8.0 Mbps | 約 7.0 Mbps | 約 0.10 コア |
| 地図サイト | 約 3.3 Mbps | 約 3.5 Mbps | 約 3.0 Mbps | 約 0.12 コア |
| 動画再生 | 約 5.0 Mbps | 約 6.1 Mbps | 約 3.9 Mbps | 約 0.21 コア |
3.2 同時接続者数別予想トラフィック(動画再生基準)
動画再生は最もトラフィックが高いシナリオです。インフラ容量の算定時の保守的基準として活用できます。
| 同時接続者数 | 予想ネットワーク平均 | 推奨 帯域幅 (余裕率 30%) |
|---|---|---|
| 10人 | 約 50 Mbps | 約 65 Mbps |
| 50人 | 約 250 Mbps | 約 325 Mbps |
| 100人 | 約 500 Mbps | 約 650 Mbps |
| 200人 | 約 1.0 Gbps | 約 1.3 Gbps |
| 500人 | 約2.5 Gbps | 約 3.3 Gbps |
💡 推奨帯域幅はピークトラフィックおよびネットワークの変動に対応するため、測定値に対して30%の余裕率を加えた値です。実際の環境では、ユーザーの使用パターンに応じて平均値がより低くなる可能性があります。
3.3 一般使用環境の推奨算定 (混合シナリオ)
実際の業務環境では一般的なウェブサーフィンが主となるため、次の混合比率基準を推奨します。
| 使用パターン | 比率 | 1人当たりの平均トラフィック |
|---|---|---|
| 一般的なウェブサーフィン | 70% | 7.5 Mbps × 0.7 = 5.25 Mbps |
| 地図/検索などのインタラクション | 20% | 3.3 Mbps × 0.2 = 0.66 Mbps |
| 動画再生 | 10% | 5.0 Mbps × 0.1 = 0.50 Mbps |
| 混合平均 (1人当たり) | 約 6.4 Mbps |
| 同時接続者数 | 混合パターン予想トラフィック |
|---|---|
| 10人 | 約 64 Mbps |
| 50人 | 約 320 Mbps |
| 100人 | 約640 Mbps |
| 200人 | 約 1.3 Gbps |
| 500人 | 約 3.2 Gbps |
💡 この混合比率は一般的なオフィス環境を基準としており、顧客の実際の業務特性に応じて比率の調整が必要です。
4. CPU/メモリリソース使用量
4.1 シナリオ別システムリソース
| シナリオ | Pod CPU 合計 | ノードCPU合計 | 1人当たりのPod CPU |
|---|---|---|---|
| 一般的なウェブサーフィン | 0.99 cores | 3.09 cores | 約 0.10 コア |
| 地図サイト | 1.22 cores | 4.15 cores | 約 0.12 コア |
| 動画再生 | 2.12 cores | 6.03 cores | 約 0.21 コア |
4.2 フレームレート設定によるリソースへの影響
画面転送フレームレート設定に応じてCPU使用率が変動します。顧客の使用性要求レベルに応じて選択できます。
| フレーム設定 | CPU 使用率 (2名基準) | メモリ使用量 | 使いやすさ |
|---|---|---|---|
| 12 fps | 約1.5コア (38~40%) | 約1,000 Mi | 一般業務用十分 |
| 24 fps | 約1.7コア (44~50%) | 約 1,000 Mi | 滑らかな画面動作 |
| Auto | 約1.8コア (46~50%) | 約1,000 Mi | コンテンツに応じて自動調整 |
💡 フレームレートが高いほどユーザーの体感品質が向上しますが、CPU使用量も増加します。一般的な業務環境では12fpsでも十分な使いやすさを提供します。
5. よくある質問 (FAQ)
Q1. この測定値はどのような環境で得られたものですか?
A. クラウド仮想環境(8コア、32GB RAM)で10人同時接続を基準に測定しました。顧客の社内ネットワーク環境のネットワーク帯域幅や使用パターンによって、実際の数値は異なる場合があります。
Q2. N名の時、トラフィックはどのように算出しますか?
A. 1人当たりの平均トラフィック × 同時接続者数で単純換算できます。ただし、ピーク時間帯に対応するために30%の余裕率を追加することをお勧めします。(3.2節参照)
Q3. 動画再生比率が低 い環境でも動画シナリオ基準で算出する必要がありますか?
A. 一般的なオフィス環境では、3.3節の混合シナリオ基準を活用することがより現実的です。映像シナリオ基準は保守的算定詩を活用してください。
Q4. 送信(TX)と受信(RX)トラフィックの比率が異なる理由は何ですか?
A. RBI環境ではユーザーPCが画面データを受信する比重が高いです (RX > TX)。送信は主にマウス/キーボードイベントの送信に該当します。